類は友を呼ぶ、という言葉がある。
似たような思考は、似たような思考を引き寄せるという。
私は過去に何度か、類は友を呼ぶ、という職場で働いたことがある。
つい最近も、そんな職場にいた。
基本的にワンオペ。
声掛けしながら仕事をするなんて、言語道断。
何かあれば、個人の責任。
ミスをした本人に、何ヶ月も前のことを思い出せと詰め寄る。
これで良く何十年も働いている人がいたもんだと、びっくりした。
そもそも、ミスは誰でもするので、仕方のないことだと思う。
しかし、ミスをしたら、原因の追求と、そのことに対してどのような対策を練るのか、それが必要不可欠ではないのかと思うのだが……。
その方向がズレている。
何ヶ月も前のことを思い出せと詰め寄ったり、我が身を守るために必死に手間をかけるのは、正直、何も生み出さない。
問題視することはそこじゃないんだよね、というのが通じなかった。
結局、何を提案しても、類たちは結託しているので、私は爪弾きなのである。
類ではないのだから仕方ないと、そう思うしかなかった。
はじめから類ではないのに、なぜその場所に呼ばれているのか、謎である。
いや、呼ばれるときは類だったのか。
ふいに思い出した、類は友を呼ぶ職場。
あの人たちは、今も、変わらないのだろうか。