お掃除と開運は一心同体

掃除や片付けのモチベーションをあげて、おうちパワースポット化計画を目論んでいます!

これが物の呪いなのか

 風水系片付けをご存知ならば「不要なものは手放そう」というのを聞いたことがあるかもしれない。
 風水系を知らなくても、やましたひでこさんの断捨離は、知っている人も多いと思う。

 要らない物を捨てる。
 要らない物を手放す。

 風水的考えによると、物にも波動があるため、使わな物を溜め込みすぎると低波動になる、というらしい。

 じゃあ、捨てよう!
 今使わない物は全て捨てよう!

 そうやって、捨活をしながら波動を上げていったはずだったが、捨てれば捨てるほど、物欲が強くなる。

 何度捨てても、そうなのだ。

 その時は、波動の低い物を手放したから、新しい物が手に入ってラッキー、何を買おうかワクワクしている。
 家の中から物がなくなったのだから、新しい服を買ったり、靴を買ったりするのは良いことだ。

 しかし、気がつくと、膨大な物の海原で暮らしている。

 この繰り返しだ。
 生きていれば物が増えると言うけれど、でも、捨て活をしていたら、増えても50/50で、常に天秤は均衡を保っているはずである。
 それなのに、気がつくと物が増殖してい
る。
 ごみ屋敷……とまではいかないが、ごちゃごちゃしていて統一感のない景色になっている。

 うーん、おかしい。
 目指したのは、ラグジュアリー感溢れる大人の空間だったはず。
 ラグジュアリー溢れる空間を良く知らずに使いました。
 すみません。
 でも、おしゃれな空間ってことだと思うので、それを目指しているはずなのに、見えている景色は、田舎のおばあちゃん家、もしくは実家。
 物がごちゃごちゃしている部屋である。
 おしゃれな空間、どこに行った?
 探しても見つからない。
 なぜなんだ!

 ……そういえば、物を大事にすると付喪神になるというが、もしかしたら逆もあるかもしれない。
 手に入れたはいいけれど、持ち主に忘れ去られて、捨て活をまのがれた物たちが、祟り神になった……のか。

 祟り神たちは、怒りのあまり物を増殖する呪文を唱えたのか。
 
 ──祟り神①は仲間を呼んだ。
 ──祟り神②は仲間を呼んだ。

 こうやって無限に増殖しているのかもしれない。
 先月から今月にかけて、不用品を手放した。
 まだまだ、たくさんある。
 できたら今月中には、見えている景色を変えたい。

 打倒!祟り神!

 この言葉を胸に、私はゴミ袋を開いた。