ときめく物だけを残そう。
今使わない物は手放そう。
◯◯はいらない。
身軽に暮らすために、物を手放す方法はいくらでもある。
昔、やましたひでこさんの断捨離の本を読んでから、今必要な物と暮らそう、そう心掛けてきた。
もちろん、人間は強欲の塊だから、生きていると物が増える。
家族がいたら、全員が同じように考えてくれたら苦労はないけれど、欲しいものはそれぞれ違ってくる。
私が要らないと思っても、相手は大切にしている場合もある。
そんなそれぞれの考えで構成されている小さな家庭という社会において、捨て活というのは、苦労の連続だと思っている。
いくら「ときめく物だけを残しなよ」と言っても、相手は全部ときめいているんだから、仕方ない。
「今必要な物だけ残したら?」これも、相手にとっては、必要な物なのである。
そして、私もそうだ。
なんとなく取っておいてしまうものもたくさんある。
捨て活をできなかった幽霊が乗り移ってこない限り、この「なんとなく使うかもしれない」という物を手放すのは、難しい。
ふと、私は考えてみた。
もしも、引っ越しをするのなら、何を持っていきたいかと。
引っ越しをするときは、取捨選択を強いられる。
もちろん、家具家電、食器や小物にいたるまで、全部がこだわっているから、引っ越し先にも持っていきます!という方もいるだろう。
しかし、引っ越し先のインテリアを新しくして、新居ではどんな生活をしようかと、新生活にわくわくしている人の方が大多数だろう。
もしも、新居に引っ越しするなら、私は何を持っていく?
そんな質問を投げ掛けた。
物を手放すというのは、執着心をなくすという意味もある。
今の生活ではなく、新しく始める生活を考えると、全てを手放したくなる。
買ってみたけど、飲み口の口当たりが悪いマグカップ。
いくつもあるおまけのカップ。
大きさが合わない皿。
いつ着るのかわからない大昔の服。
使わなくなった化粧品。
踵の擦りきれた靴。
玄関のよく分からない置物。
洗っていないカーテン。
ダイニングテーブルも本棚も食器棚も、全部、新生活に持っていきたくない。
家電ももちろん置いていきたい。
家中の物を全て総入れ替えしたい。
そう。
新しい生活をするとしたら、私は、家中の物を手放したい、そう思ったのだ。
もちろん、本当の引っ越しではないから、大型の家具・家電を取り替えるのは難しい。
ただ、新生活に持っていきたくないと思ったということは、今の生活に合っていない可能性もあると考えられる。
そこは追々考えるとして。
4月からの新生活。
あなたは何と暮らしたいですか?
新生活を思い浮かべながら、目の前に見えている景色を今日も変えていこうと思う。