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先日「マトリックス」を観ていた。
1999年のキアヌ・リーブス主演の近未来アクション映画である。
銃弾を避けるシーンは、パロディなどに使われて、映画は知らないけれど、そのシーンのパロは知っているという人も多いと思う。
その映画「マトリックス」なのだが。
公開当時、映画館で観ても、意味がわからなかった。
まず「仮想現実」とは???
私の頭の中はハテナマークが付いていた。
映画だし、異世界のようなものだろうと、それくらいしか、認識していなかった。
似たような映画だと「アバター」も仮想現実の世界に近いのだろうと思う。
マトリックスの初見よりも、アバターの方がわかりやすかった。
そんな仮想現実の世界。
YouTubeでも、仮想現実の世界を解説しているチャンネルが何件かおすすめされて、なんとなく理解してきて、もう一度「マトリックス」を観た。
最近はVRも身近になってきているので、初公開を映画館で観たときよりは、理解できた。
ただ、ちょっと腑に落ちないのは、今いる世界が、誰かのプログラムされた世界で、自分はそのプログラムの一員である、ここは理解した。
マトリックスの主人公・ネオは、さえないコンピュータプログラマーなのにもかかわらず、凄腕ハッカーという才能を持っている。
対して私は……。
通行人Zくらいの役目しかないんじゃないか、と思う。
そう。
名もないモブキャラである。
仮想現実の世界ならば、主役級のすごい能力があってもいいんじゃないかと、文句も言いたくなってしまう。
モブとして生まれた私は、違う場面では、通行人。
別の場面では、カフェの客。
またまた違う場面では、スーパーの店員をやっているのだろう。
もしくは、主人公が感銘を受ける小説を書いた小説家かもしれないし、主人公が好きなアイドルグループの一員なのかもしれない。
「なりたい自分になれる」と聞くが、この世界が仮想現実で、出てくるモブたちは全部自分だとしたら……。
なるほど。
それならば「なりたい自分になる」が現実味を帯びてくる。
ある日突然主人公になったモブキャラの「わたし」は、何になって、何をするのか。
しかも、次々と「なりたい自分」に変身できるのだから、ゲームのジョブチェンジにも似ている。
考えれば考えるほど、仮想現実の世界は奥が深い。
#dTV マトリックス
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