掃除機。
それは、日々の生活に、私は欠かせない家電である。
毎日の掃除は、クイックルワイパーでスーッと楽に終わらせてしまうが、週に一度くらいは掃除機をかけないと、床に落ちている砂や米粒など固形物は取れない。
冬の絨毯も、クイックルでは取れないので、やっぱり掃除機は必要である。
そんな掃除機。
型落ちで1万円もしない物を13年か14年前に購入した。
床拭きというモードが付いていて、クイックルのペーパーを巻き付けると、床を拭きながらごみを吸ってくれる優れものだった。
いつからか、床拭きモードが使えなくなっていたのだが、ごみを吸い取る機能は健在だったため、気にせずに使い続けた。
そんな愛用の掃除機のパーツがついに壊れた。
まだ使えるのだが、パーツが壊れたせいで、床が傷つきそうで、このたび、さよならをすることに決めた。
新しく我が家に迎えたのは、ダイソンの掃除機。
ダイソン、壊れた掃除機を買うときにも話題に出ていたが、値段が高い・重い・スイッチが壊れやすい、ということから、遠慮した記憶がある。
しかし、今回は、ダイソンにした。
というのも、マキタかダイソンで悩んでいて、売り場にマキタがなかったからである。
マキタの掃除機、業務用で使っている場合が多くて、使っているお掃除の方を見かけることが多い。
外で使える掃除機、これは心が揺れる。
レビューを見てみると、丸洗いが可能だという。
すごすぎるぞ、マキタの掃除機。
業務用がスーパー掃除機らしい。
家電量販店だとないかもしれないな、と思いながらやっぱりなかった。
ちょっとがっかりしながら、掃除機を物色していると、店員さんに声を掛けられた。
「掃除機をお探しですか?」
「はい。髪の毛が絡まずに、吸引力がすごくて、丸洗いできるのがいいんですけど」
「ああ、丸洗いなら、どれでもできますよ」
「えっ?」
「洗うことはできるんですけど、しっかり乾かさないと壊れるんですよね」
知らなかった。
掃除機、すごい進化を遂げているのね。
その後も、店員さんは、色んな機種の長所と短所をあげて説明してくれた。
・コードレス掃除機は、便利だが充電が切れるのが早い。→充電器2個あれば解決。
・手元スイッチは、ずっとスイッチが入っているから、トリガースイッチの方がおすすめ→しかし、トリガースイッチは力を入れすぎると壊れる。
・洗うことができる→しっかりと乾かないと壊れる。
・ゴミが溜まると吸引力が落ちる→こまめに捨てることで解決。
こんな感じで、長所と短所を聞いて、ダイソンに決めた。
お掃除パーツが付いているのと、今ならバッテリーをもう一台くれるという。
収納棒が付いているものにしたのだが、この、お掃除収納棒、なかなか良い。
我が家は収納スペースがなくて、掃除機の置き場に困っていた。
今回、コードレス掃除機が欲しかったのも、コンセント事情のためである。
掃除機を置くスペースを確保できても、おまけのパーツを置く場所に困っていた。
結局、しまいこんで使ってなかった。
それが、おまけパーツを一緒に収納できる棒があるなんて、目から鱗だった。
持ち帰り、さっそく組み立てて、今か今かとフル充電されるのを待つ。
アドバイス通りに、力を入れず、優しく床に置く。
あのヘッドで吸い込むことができるのか、特に、壁だ。
壁側のゴミやほこり、砂を吸い込む力を、さあ見せるのだ!
吸い込みがすごかった……。
あのヘッド、侮れない。
さすが、土足で踏み入れた家中をお掃除する国の仕様だ。
音はそれほどうるさくなかったが、音がうるさいというレビューは国産メーカーと比べてなのだろう。
10年越しの掃除機を使った私には、同じくらいの音量に思える。
トリガースイッチは、ちょっと心許ないが、すぐにスイッチオンできるのはいいかもしれない。
背が低いせいで、あのノズルの長さは許せないが、欠点はそれだけだ。
店員さんに「たくさん掃除したくなりますよ」と言われたが、その通りになった(笑)
取り換えパーツもすぐに変えられるし、コードレスでどこにでも持ち運べるのが嬉しい。
明日は、車のシートに掃除機をかけたいと思っている。
古い掃除機は、ずっとやりたかった下駄箱の中の掃除をしてもらって、さよならをする予定である。
最後の大仕事が砂を吸い込む仕事になってしまって、古い掃除機には申し訳ないが、それをしてから眠ってほしいと思っている。
進化を遂げて、予算オーバーだったダイソンさん、末永い相棒になればいいと思っている。